友達のリサイタル

昨日は、長年のピアノパートナーである加藤理彩子さんのリサイタルが芸文でありました。

今年は、彼女が心底惚れている作曲家、プーランクの没後50年ということで、何年も前からこの年のリサイタルの計画をしていたようだけど、昨日は、彼女の想いが一杯詰まった素晴らしいコンサートでした。

私も昨日は自分のことのように嬉しかった!

嬉しくて、終演後、ロビーに出てきた彼女に飛びついてハグしてしまった!

そう、そういえば、2005年、まだ彼女とペアを組み始めたころ、私が大きな舞台、いずみホールでセンチュリーオケ相手にシェーラザードを歌った時も、終わって放心状態で楽屋から出てきたら、彼女が待っていてくれて、私を両手で抱きかかえてくれたっけ!

 

彼女は、なんといってもこの日のためにした勉強が半端ではなかった。

まったくプーランク物語のレクチャーコンサートのようにだった。

プログラム解説の充実した内容、本番の話しっぷり、

そしてソロで弾いて、歌い手と、またクラと、ホルン奏者と共演して、

ホントによく頑張ったと思う!

 

彼女のピアノは、音が流れるようにきれい!

それは素人が聴いてもわかる。

まるで楽器が違うかのように美しく、ピアノの鍵盤の上を音が流れているごとく。

発表会でほかのピアノを弾く人が気の毒になるほど、彼女のピアノの音は際立ってる。

それに、どんな複雑な音型でも、リズムを崩さないので非常に安定感がある。

またプーランク独特のフレーズの切り替えが素早くて上手い。

彼女がプーランクが好きな所以がそこにあるように思える。

心底プーランクに恋した彼女が、喜びもって弾いていた姿も美しかった!

理彩ちゃん、本当にお疲れ様でした!

素晴らしかったよ!