さかのぼって、手術日のこと。
私は近くの眼科で紹介してもらった、旭区にある柴眼科で手術しました。
ここは、年間白内障手術1000例以上、網膜硝子体手術が500例以上の実績がある眼科らしい。
私の受ける硝子体手術は、ここ急速に技術があがってきた手術で、慣れた先生でないと無理なようでした。
実際、ここの先生はとても手術が早くて上手だと思いました。
5月27日3時半に来院して検査と診察。
5時から手術開始です。私はなんとこの日の手術1番最後13番目だと言われる。
へええ~~!
何時になるんだろう~。
白内障など比較的簡単な手術の人が先で、ほとんどの人が日帰り手術なので、私は入院しての手術なので一番最後。
それも、私の前に3人、ややこしい手術の人が入ったらしくて、いつごろになるかわからないと言われる。
結局、私が手術室に呼ばれたのは深夜11時を過ぎていた。待ちくたびれていたので、やっときた!と、恐さより安堵感の方があった。
手術前室で待つこと30分ほど。
看護婦さんに大丈夫ですか?と尋ねられたが、
私はかえって、「先生、こんなに長時間手術して大丈夫ですか?」と看護婦さんに尋ねたほど・・・。
先生、慣れてはるから大丈夫よ。緊張感持ってしてはりますよ・・・って。
この時はまさしく、本番前、コンサートの舞台袖で控えてるような面持ちだった。
手術は実際は30分ほどだったのかな?
瞼や目に消毒液や麻酔液を振りかけられ、麻酔の注射をされたようだけど、ぐっと押される感じはあったが少しも痛くなかった。
痛かったのはかえって首。首を動かしたい衝動に駆られるけど、頭は動かさないで!と怒られた。
「もっと上をみてくれないとやりにくいよ」と言われ、
どこを見りゃいいのかしら?っとか思いながら、ぐいぐいと掃除機のようもので硝子体が吸い込まれていく。先生も看護婦さんと気楽な話をしながら、なんかのんきな手術。
そうこうするうちに、真っ赤な画面が見えて、(きっと自分の網膜をみてるのだろうなあ)ここからは先生も真剣勝負なのがわかった。
左から、ピンセットみたいなのが見えてきて、右隅にある糸くずのようなものをつまみ上げている。
きっと、これが黄斑にへばりついていた私の膜なんだろう。
先生のピンセットが一つ一つ糸くずを剥がして行っている。
「癒着が強いなあ~~」
なんだか、膜を取ろうとしてるのだけど、剥がれないでいる長い糸くずが見えた。
先生のピンセットは左方面から、また右方面から、またちょっと上をつついてみたり、いろんな方面からうまく剥がそうと苦心してはるみたいだった。最後に左から、ピンセットに糸くずをくるくると巻きつけてゆっくり引っ張ったらひょいっと取れた!
「あっ!取れた!」
「はい、あとはガスを入れておしまいね!」という先生の声の後、すぐ手術は終わった。
そのあと、目に眼帯を貼られ、歩いて自分の病室へ。
看護さんが日づけ超えたね。時計を見ると12時8分。
よたよたと、一人病室になだれ込んだ。
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