リサイタルが終わって

リサイタルが終わってもう1週間。

時が経つのは早いです。

今改めて、いいリサイタルをしたなあ~と我ながら満足しています。

 

リサイタルの後、今、歌い手をしている昔の生徒が、久しぶりにレッスンしてほしいと言ってきました。

リサイタルを聴いて感動した~と、熱く語ってくれました。

そして、先生のプログラミングがすごい~~!っと。

プログラムの選曲の大事さを痛感したと言ってくれました。

 

そうです。私はプログラムの曲選び、曲順にはかなりこだわっています。

いつも曲の流れを大切に考えてます。

 

いつか、武満徹のソングスとシャンソンを組み合わせたコンサートをしてみたいと構想を持っていました。

シャンソンが好きだった武満徹、そしてサティ、プーランク、そしてピアフ、そのトライアングルはかなりいける!!と確信していました。

今回は、サロンの狭い空間だったので、会場をシャ・ノワのキャバレーに見立て、お客さんも巻き込んでのコンサートをする!そう考えていました。

 

1回目と2回目、お客さんの層がかなり違って、雰囲気はまったく違うものになりましたが、どちらもお客さんのノリがよくて、観客と一体となったコンサートになり、私もとっても楽しく歌えました。

出来栄えとしては、私としては2回目の方が、体も軽くて、声も自由になったし、音楽も動いて良かったと思ってます。

 

特にプーランクのメタモルフォーズは体全体で表現できて、今までで一番良かったのでは・・・と思っています。

 

先生も最後に挨拶してくださって、このコンサートに立ち会えた人は幸せです!なんて言ってくださったから・・・。

 

「ぽつねん」「死んだ男の残したものは」「愛の讃歌」は、多くのお客様の心に浸み込んだようで、目頭を押さえている方も多く、アンケートでも一番評判が良かったです。

 

納得のいくリサイタルが出来て、私はとても満足です。

先生も、こういう日のために今まで苦労してやってきたんだから・・・と労って下さいました。

 

若手の歌い手にも刺激を与え、まだまだ彼女たちに負けてはいられないと、老け込んではいられません。

 

アルゲリッチのドキュメンタリー映画で娘が言う次の言葉をがあるそうです。

「本番が終わるたびに、母は若返る」

 

このリサイタルをしたお蔭で、かえって体は元気になり、パワーも出てきたし、タフになったなあーと思います。