老人ホームのクリスマス

今年は、クリスマス期間、ル・プレザンの6人のアンサンブルで、3つの老人ホームを回ります。19日、20日と終了して、残すは25日のみです。

 

最近は、そこかしこに介護付き有料老人ホームができて、建設ラッシュが引っ切り無しです。新規オープンのホームは、新しくて美しいのですが、まだまだお年寄がホームになじんでられないのか、お顔がぎごちないです。

でも、歌を聴いていくうちに、顔も和やかになってこられ、一緒に歌に参加してくださります。

私は、こういう場でのコンサートは、きれいな美しい声のアンサンブルを聴いていただくこと以上に、一人ひとりに寄り添って歌を届けることが大事だと考えています。車椅子のご老人の中に入っていき、傍にしゃがみこんで、手を取り合って歌う。

亡くなった母にしていたように、寄り添って耳元でそっと歌ってみます。

認知症で表情が乏しい人が、ふっと口元が緩んで声が出てきたら、しめた!と嬉しくなります。でも、その場を離れるとまた、能面のような顔になられます。

今回、母を思い出して、歌っていて声が詰まりました。