シューマンマラソン

昨日、シューマンマラソン第四夜、終わりました。

前半の「こどものためのアルバム」などかわいい曲から、後半の精神が病んできた頃の作品まで、昨日は、3時間弱におよぶ長丁場のコンサートでした。伊丹アイフォニックメインホールは響きが非常によくて、聴きやすいし、歌いやすいホールでした。

私は、当初、Op.98aのミニョンの曲だけを歌うつもりでしたが、折角のマラソンのコンサート、日頃歌わない、また聴けない歌もこの際だからということで、98aの全曲、ハーフナー(堅琴弾き)の曲を交互に歌いつなぐという形に変更になりました。

中に、フィーリ―ネという女優の曲も入り、全9曲。自分が歌っているだけでなく、バリトンが歌っている間は、舞台上で座って待たなくてはならず、結構それはきついところもありましたが(30分近く舞台上でライトにさらされているというストレス)、結構冷静に、まいあがることもほとんどなく、心拍数は上がっているのだけど、集中して歌えました。

これ、実は1週間で5曲を覚えて仕上げました!

もう、はじめは、楽譜を置くことを決めていましたが、やっぱり集中するに譜面台を置かないほうがいいと!直前に決心して、1日2曲の割りで計画して覚えました。本番、2日前には、ほぼ止まらずに歌えるようになっていたし、私は歌詞を必ず書くことをしているのですが、ほぼ、間違いなく、すらすらとドイツ語で書けるようになっていました。そして2日間は、反対に楽譜を再度見直して、ここで初めて他の人のCDなどを聴き比べて、フレーズの進み方の確認をしていました。そして、当日、思わぬところから資料を頂いて、「ヴィルヘルムマイスター修業時代」のミニョンの考察の論文のレポートを入手出来て、この小説に出てくる歌のキャラクター作りを考え直していました。そうして、フィリーネの役どころを、派手で陽気な女優に変更し直し、彼女は、ミニョンと対照的に演じようと決めて、リハとはガラッと違った歌い方にしました。

本番直前の手直しも、慣れてるピアニストは動じることなく、私についてきてくれるので、安心感がありました。バリトンとピアニストと私。三人がチーム組んでの演奏も楽しかったです。

さ、これから、やっと7月のリサイタルの準備に没頭できます。