リサイタルが終わって3週間たちました。
とにかくコーラスのグループが多いので、それぞれのコーラスの選曲やら、次のコンサートのプログラミングやら、指揮法の勉強会に参加したりと、自分の歌以外の仕事に忙しい毎日でした。
そろそろ、リサイタルの録音を聴いてみようかなあ・・・という思いになり、再生してみました。
録音はトラブルのことも考えて、2パターンしていたのですが、それが、ひとつは全く動かず、もうひとつ、ホールの技術さんに録ってもらったUSBは、音声が小さくて、パソコンで流してもやっと音が聞き取れる始末。あらまあ~~!
それでも、かじりついて聴いていると、声はいつもよりは細いと思うけど、まあこれは音声の影響もあるしこんなものか・・・と思うものの、高音がまずかった!伸びていない!ピッチが微妙なのも結構あるし、音が届いていない・・・!
リサイタルが終ってすぐ、直前まで診察して下さった耳鼻科の音声の先生に挨拶にいくと「リサイタル、やったのか?あの状態では、やれるかどうかは50:50だったよ。まあ気力だね。それこそプロだよ!」と言って下さって、ホクホク顔だったのですが、続いてそのあと、「録音は聴かない方がいい。ショックを受けるだろうから・・・」と。その時は、へえ・・・?って思っていたけど、実際聴いてみて、本当にすごいショックを受ける羽目になりました。
それからは、毎日のようにリサイタルのことが夢に出てくるし、ほんと、穴の中に入りたい気持ちです。
1週間前のリハーサルの時は、録音を聴いても割合よく歌えていると思えたので、このまま行ける!と思っていたのですが、やはり咽頭炎の影響は大きかったです。
本番、鼓膜が変で、圧力が違い、内に入り込むような感覚で耳管が通っていないことがわかっていたし、喉のジョイント部分も腫れていたし、声道は痰がからんで痰を切りたい衝動に襲われるし、それでもなんとか声は出たので、行けた!と思っていたのですが、録音を聴くと、それは顕著にわかりました。
声帯が伸びない、堅いと、こういうことになるのか~と改めて認識しました。
音声の先生にとっては、声帯を見ると、どんな状態になるか・・・お見通しだったのでしょう。
あの時、ひたすら鼻腔に息を通して・・・とおっしゃってたわけが分かりました。
悔しい気持ちが溢れてきています。
実は今回でリサイタルは最後にしようと思っていたのですが、こんな思いで歌の人生は終われない!
まだ辞められない!リベンジをしなくて!!という気持ちに変わってきました!
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