はらはらが

22日のレクチャーコンサート、私は「閉ざされた庭」の前半を歌うのですが、1曲1曲はとても短くて、4曲でも7分ほどで終わってしまいます。

それが、このミニチュアの箱庭のような曲が、実に難しいのです。苦戦していまして、先週の勉強会でも、昨日のプレリハでも撃沈です。上手く歌えません。あれこれ考えると余計に力みが入ってしまって、どうもいけません。

久しぶりに先生にレッスンをお願いして、フランス語の子音の掴み方、響きの載せ方、フレーズの保ち方等を教えてもらいましたが、それでもどうもうまくいきません。歌うときの不安感が脱ぐ去りません。何がまずいのだろう・・・と、自問自答の日々でした。

 

それが、先ほど、ちょっと訳詞をし直してみよう・・・と、詩を見つめなおしてみると、曲を初めて見た時とは違う世界が見えてきて、あっ!そうなんだ!と合点して、改めて歌い直してみると、あんなに苦労していた曲が自然に歌えるようになってきました。

 

歌うことに必死になり、仏語の発音をきっちりしゃべろうとか、音程を外さないこととかばかり考えていて、肝心の、この曲にある詩の世界を表現することを忘れていました。

詩の世界に頭を集中してみると、すとんと体の力みから解放されて、曲がすっと私に近づいてきてくれたように思えました。

こうならないと、歌うことが苦行になってしまいます。

本番もこの集中が出来ればいいのですが・・・。