「合唱の集い」

29日は、女性指揮者の会「合唱の集い」が神戸松方ホールで開かれ、コーラスタイムが初出場を果たしました。

 

女性指揮者の会は、関西の女性指揮者が集まって、指揮の研鑽、交流を得て発展していこうという集まりです。昨年会員に入れて頂き、今回早速デビューを果たしました。

この会に私が入った狙いというのは、コーラスタイムをもっといい団に育てたいという野望があったからです。京都の片田舎(失礼!)のおっとりお嬢様の集まりで、なにかと控えめなおとなしい同級生の集まりですが、ここ数年力を付けてきて、みんな意識も上昇志向に変わってきたところで、一度、関西の中央で、合唱畑を歩んできた諸先生の前で演奏して、どれだけの評価をもらえるか試してみたかったのです。私のやってきたことへの評価もどうでるか試してみたかったのです。

 

本番は、私も緊張しましたが、みんな実に伸び伸びと演奏してくれて、曲が進むにつれ、声がどんどんホール一杯に響き渡って、すごく気持ちがいい演奏になりました。ここは、指揮者の先生方がみんなそれぞれメッセージを書いて渡してくださります。それはドキドキなのですが、私たちの演奏には、それぞれ余りある好評が綴られていました。確かに高音、低音の発声でまだまだ工夫するところはあります。でも、明るく澄み切った声で、言葉もよく飛んで、全員で一体となった、歌うという気持ちに溢れた演奏だったというコメントはとても嬉しかったです。

私の指揮を褒めてくださった方も多くて有り難かったです。しかしなにより、田中涼太君のピアニストが素晴らしかったというコメントはほぼ全員の方に書いてありました。彼の存在が、コーラスタイムを立派な合唱団にしてくれているという私の認識は間違っていなかったと思います。

「空の端っこ」は3つの団が同じ曲を歌い、比較の材料にされましたが、私はyoutube音源に頼らずに、楽譜に忠実に、私の解釈のゆったり流れるテンポで歌ったから、それがかえって非常に丁寧に品ある演奏だと言って下さったのだと思います。

二曲目の「さくら」はどの先生方も、いい曲ねと言って下さって、それも田中君のピアノがあってのことです。私なりの情感をたっぷり込めて、熱い想いで歌ってもらいました。

合唱は、選曲とピアニストの腕にかかっています。彼の音色の多彩さ、リズムの切れ、そして、私の音楽への理解、そして何より技術の安定感は、私が信頼をおけるピアニストの所以です。私が入っているソワレの会の歌曲研究会にも参加してくれたので、これから本番の数が増えて、どんどんキャパシティが増えていくと思います。あっちこっち仕事の依頼も増えて引っ張りだこになるのと違うかな?

2月5日京都アルティで初リサイタルです。楽しみです!