ルーツを求めて

子供の頃は言ってはいけないことのように思っていたのですが、私の父は祇園のお茶屋の長男でした。父の職業は公務員でしたが、祖母はお茶屋の置屋の女将さんでした。祇園の北側、今の祇園会館あたりに家があって、私が生まれて間もないころはその近くに住んでいたようです。狭い階段を上がると舞妓さんや芸妓さんが座っていたのをおぼろげながら覚えています。内情がわからない世界ですが、初孫の私はそれはそれは可愛がってもらいましたが、母には住みにくかったようで、公務員住宅が新しく下鴨に出来ると、早々に引っ越しました。

でも、同じ芸事の世界、祖母の血が私の中に流れているのは確か。(歌に色気がある・・・とよく言われる。自分では意識してないけど)

今日は、祇園界隈を散策してきました。

平日の昼間、芸妓さんに出会うことは滅多にないのに、偶然、男衆と一力に入る芸妓さんに遭遇。それはそれは美しく凛としていました。

これも何かに引き寄せられたのか・・・。

井上いくおばあちゃんをもっと知りたいと思うのでした。